レイルヨーロッパ 在日代表 加々美恵理
ヨーロッパの鉄道はますます便利に、快適に!

ヨーロッパ全土の鉄道のチケットやパスを旅行会社、あるいは個人の旅行者に販売している組織がレイルヨーロッパ。日本オフィスの加々美さんに、ヨーロッパの鉄道に関する新着の耳寄り情報を教えてもらった。

羅針特選ムック ヨーロッパ鉄道旅行の中身をご覧いただけます

レイルヨーロッパ 在日代表 加々美恵理
ヨーロッパ全土の鉄道のチケットやパスを旅行会社、あるいは個人の旅行者に販売している組織がレイルヨーロッパ。日本オフィスの加々美さんに、ヨーロッパの鉄道に関する新着の耳寄り情報を教えてもらった。
国際高速列車タリスですが、工事中だったアムステルダムとケルンへの高速新線の開通が2009年12月13日に決定しました。これにより、
◎パリ〜アムステルダム間(1日7往復便)は3時間18分(約50分短縮)
◎パリ〜ケルン間(1日6往復便)は3時間14分(約35分短縮)
◎ブリュッセル〜アムステルダム間は1時間53分(約50分短縮)
――など、さらなる高速化により、ますます便利になっています。
パリ、ブリュッセル、アムステルダム、ケルンなどを結ぶタリス。なかでもパリ〜ブリュッセル間は最短1時間22分で結ばれ、1日最大25往復便が運行している。
ユーロトンネルを通ってイギリスとフランス、ベルギーを結ぶ高速列車ユーロスターは2012年をメドに、車両内装の全面的な改装を行う予定です。内装を手がけるのは、名車フェラーリやマセラッティのデザインで有名なイタリアのデザイン会社、ピニンファリーナ社。今回同社は、ユーロスターのデザインと工学技術を含む内装全般、さらに車体塗装を手がけます。ユーロスターの28の車両はフランス国鉄(SNCF)によって装備され、2012年から順次、投入されます。お楽しみに!
ピニンファリーナ社はイタリアのES* ETR500の車両デザインも手がけた名門。ほかにもスイスやデンマークなど各国の鉄道車両のデザインも担当した(撮影/佐藤信博)。
フランスレイルパスを持っている方がTGVなどの包括運賃を適用している列車に乗車する場合、別途座席指定料金分の料金が必要ですが、人気の路線や時間帯だとパスホルダー向けのシートがいっぱい!
なんてことがありますよね。どうしてもその列車に乗りたい場合、これまではあらためて乗車券を買い直す必要がありましたが、今後は発車直前であっても空席がある限り、パスホルダー料金で乗車できるようになりました。これは「イージーアクセス」という新サービス。ご利用の際は、現地の駅窓口で「イージーアクセス」といって申し込みましょう。対象となる列車は、座席予約が必要なTGVやテオズなど(夜行列車を除く)で、イージーアクセス・パスホルダー料金は12ユーロ(通常のパスホルダー料金は9ユーロ)です。
なおこのサービスはフランスレイルパス所持者にのみ適用されるもので、フランス有効のユーレイルパス所持者はご利用いただけません。
イージーアクセスによりフランスの旅がぐっと便利に!
ベルリン経由でパリとモスクワを結ぶ夜行列車「パリ-モスクワナイトトレイン」の販売がはじまりました。パリ東駅からベルリンを経由し、モスクワBielowruskaia駅を結ぶ夜行列車で、パリ東駅を20時20分に出発し、ベルリン中央駅に翌朝9時3分に到着します。ベルリンに半日滞在して観光などを楽しんだ後、ベルリン中央駅を15時15分出発の夜行列車に乗ってモスクワへ。モスクワには翌日20時35分に到着です。夏季は週3便、冬季は週2便の運行の予定です。
寝台車は1等と2等があり、1等コンパートメントは1〜2人利用で、1人につき寝具(+枕2つ)のほかバスタオル2枚とウェルカムキットを、2等は最大3人まで利用できるT3(3人部屋)コンパートメントで、1人につき寝具(+枕1つ)のほか、バスタオル1枚とウェルカムキットをそれぞれ備えます。トイレは車両ごとに設置されているほか、バー車両が連結され、スナック類や飲み物を販売しています。2009年の運行スケジュールは以下の通りです。
パリ⇒モスクワ 月、木、土曜(〜10月19日)、月、土曜(10月24日〜12月12日)
モスクワ⇒パリ 火、木、土曜(〜10月17日)、木、土曜(10月22日〜12月10日)
寝台列車が風前の灯火の日本からすれば実にうらやましいニュース。ヨーロッパをゆっくり横断する夜行列車の旅、この秋にいかが?
仕事柄TGVやタリスなど高速鉄道のセールスに携わっていて、その利便性は実感していますが、プライベートではゆったりした鉄道の旅が大好き。鉄道は単なる移動手段ではありません。かつて日本であったような、お弁当を食べながらのゆっくり普通列車の旅を楽しんだり、点と点を移動するのでなく点と点の間の線の部分を満喫できるのもヨーロッパの鉄道旅の醍醐味です。これだけ広いエリアをさまざまな鉄道が走っているのですから。 フランスなんて、ちょっと町を外れたらもう「ここはスイス?」と錯覚するような風景です。はじめての方はみなさん「これ本当にフランスですか」、と驚きます。牛がいて、地平線まで見渡せる、そんな大地をTGVやユーロスターが走っていく。そんなフランスの旅では、ひとつのところに少なくとも3泊ずつするプランを考えてみてはいかがでしょうか。たとえばパリを拠点にスーツケースは預けたまま、今日はモン・サン・ミッシェル、明日はロンドン。気が向いたら旅先で一泊してもOK。そんな気ままな旅、いかがですか?
レイルヨーロッパ 在日代表 加々美恵理さん
www.raileurope.jp レイルヨーロッパのウェブサイトでは鉄道パスやチケットのオンライン予約が可能です。リアルタイムで空席状況や料金が確認でき、お支払いもカード決済で簡単安心、チケットは指定場所に送付されます。
続きは羅針特選ムック「ヨーロッパ鉄道旅行」をご覧ください。
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