世界最大の群島国家インドネシア共和国に属するバリ島。日本からのフライト時間は約7時間。
ロングステイヤーが昨今増加傾向にあるバリ島の魅力は数多い。まずはバリ島の伝統文化。通りを歩いているとどこからともなくガムランの幻想的な音色が聞こえてきたり、目と指の動きが特徴的なバリ舞踊を目にしたり。それらの芸術にはバリ島の人口の9割を占めるバリ・ヒンドゥー教の存在が大きく影響している。
熱帯性気候に属し、年間の平均気温は約27度という温暖な気候も人気の一因。特に5〜10月の乾季は湿度も下がり、思いのほか過ごしやすい。
日本の2分の1から4分の1ほどの物価の安さも人気の秘密で、住み込みのメイドが1か月6,000円程度で雇える。
1)バリ島ってどんなところ?
町のいたるところにお供え物が。バリ・ヒンドゥー教は人々の日常生活に密接している。Photo: Taku Tanji
2)エリアガイド
ロングステイを楽しめるエリアは島の南部の5つの町と、中央にあるウブドの合わせて6か所だ。
ウブドの近くにはライステラスが広がる。Photo: Taku Tanji
クタ/レギャン
バリ島でもっともにぎわっているのがクタ。クタの北側にあるレギャンも含め、メインストリートにはレストランやショップがずらりと並ぶ。滞在するというより、買い物や食事に出かける町。
スミニャック
レギャンよりさらに北側にあるスミニャックは、センスあるおしゃれなショップが多いエリアだが、路地に入ると、地元の人々がのんびりと暮らす姿が見られる。長期滞在用のヴィラもあるが、値段は少々高め。
ヌサ・ドゥア
島の南端東部にある観光客専用地区。車もすべてセキュリティチェックを受けるので、治安面での不安が少ない。長期滞在用のヴィラやスーパーマーケットなどもあるが、総じて物価が高い。
ジンバラン
ビーチ沿いに並ぶシーフード料理店が有名で、夕方には多くの観光客が集まる。住宅地でもあるジンバランは、不動産物件が豊富。見晴らしのいい丘に建つ高級物件から、手ごろな分譲住宅までそろう。
サヌール
1930〜1970年代にもっともにぎわったエリア。メインストリートの交通量もそれほど多くなく、ビーチでは地元の人々がのんびりとくつろぐ姿が見られる。この落ち着いた雰囲気が、再び人気を集めている。
ウブド
田園風景が広がる高原の村。芸術の村ともよばれ、絵画のギャラリーやバリ舞踊が鑑賞できたり、習える場所が数多くある。バリ島の文化を身近に感じながら過ごしたい人におすすめ。
3)日本食事情
ウブドにある日本食レストランではアジフライ(約360円)やポークカツカレー(約336円)などが食べられる。Photo: Taku Tanji
多くの日本人が暮らすバリ島には日本食レストランが豊富にあり、日本食材も手に入る。 特にクタには日本食レストランが多く、ラーメン店や寿司処などもある。クタ・レギャン郊外には日本食材専門店もあり、清潔感あふれる店内は充実した品ぞろえ。現地でつくられた納豆や豆腐、日本の市販薬もおいてある。
4)医療事情
旅行者やロングステイヤーが多く利用しているのが、クタにある日本語が通じる3軒の診療所。年中無休の24時間体制で、日本の中級レベルの治療が受けられるという。高レベルの医療水準を誇る総合病院は州都デンパサールに2軒ある。
5)ビザ
30日間までの滞在なら、バリ島の空港で取得できる「到着ビザ(観光ビザ)」がある。それ以上の期間滞在したい場合は、「文化交流ビザ(ソシアルビザ)」がある。一度取得して現地で延長申請を繰りかえせば、最大180日間滞在できる。書類の提出のほかインドネシア人の身元保証人が必要だ。さらに長期間滞在したい向きにはリタイアメントビザがある。1年ごとの更新で、最大5年間有効。取得手続きは代理店を通して行うのが一般的で、必要書類と申請時に55歳以上であることなどといった条件がそろっていれば問題なく発給される。
6)何をして過ごす?
特に女性に人気の習い事がバリ舞踊。特にウブド周辺に教室が多い。Photo: Taku Tanji
鮮やかな衣装に身を包んで踊るバリ舞踊や、幻想的な調べが心地いいガムラン、自然や日々の暮らしを題材にしたバティック(ろうけつ染め)など、バリ島独特の芸術文化にふれられる習い事が豊富にある。その他、比較的簡単で覚えやすいというインドネシア語を学ぶロングステイヤーも多い。島内には設備の整ったゴルフ場が3か所あるが、料金は総じて高め。
