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羅針NAVI特集

イタリア

まずは日本で味わってみよう! ポルトガル料理&ワイン

「羅針」Vol.16でも特集したポルトガル。興味はあるけれど、ポルトガルのことをあまり知らないかも…そんな人は、まずは日本でポルトガルの「味覚」を味わってみてはいかがでしょうか。現地の食事が自分の口にあうかどうかは、ロングステイ地を決めるうえで大切なポイントのひとつです。今回は日本に数少ないポルトガル料理店の「マヌエル」(東京都千代田区)にお邪魔して、料理とワインについてお話をうかがいました。

日本でもおなじみの食材が多用されているポルトガル料理

今回お話をうかがったソムリエマネージャーの田村理宏さん。「アラカルトのメニューをご用意しています。おすすめのメニューの組み合わせやワインについてなど、気軽におたずねください!」

今回お話をうかがったソムリエマネージャーの田村理宏さん。「アラカルトのメニューをご用意しています。おすすめのメニューの組み合わせやワインについてなど、気軽におたずねください!」

サラダ・ド・オレーリャ(840円)。豚とそら豆のサラダ。そら豆はポルトガル料理によく使われる食材。

サラダ・ド・オレーリャ(840円)。豚とそら豆のサラダ。そら豆はポルトガル料理によく使われる食材。

バカリャウ・ア・ブラース(1,680円)。干ダラとジャガイモの玉子とじ。干ダラはポルトガルの一般家庭でもおなじみの食材です。

バカリャウ・ア・ブラース(1,680円)。干ダラとジャガイモの玉子とじ。干ダラはポルトガルの一般家庭でもおなじみの食材です。

アロース・デ・マリスコ(2,590円)。海の幸のご飯。エビや貝から出たうまみが染み込んだご飯が美味。

アロース・デ・マリスコ(2,590円)。海の幸のご飯。エビや貝から出たうまみが染み込んだご飯が美味。

イタリア料理といえばパスタ、スペイン料理といえばパエリア。ではポルトガル料理といえば?

「干ダラを使った料理が多いですね。あとは日本人の私たちにもなじみ深い食材を使い、その食材自体のおいしさを活かしたシンプルな料理がほとんど。圧倒的な知名度をもつ『典型的なポルトガル料理』はありませんが、そのかわりどれもクセのない、日本人にも食べやすいものばかりです」

そう教えてくれたのは、ソムリエマネージャーの田村理宏(まさひろ)さん。イワシやタコ、アサリなどの魚介類を使ったメニューが充実しているのも、羅針世代にはうれしいところ。一方、ちょっと意外な食材といえば、コリアンダーがあげられます。

「ヨーロッパではめずらしく、料理にコリアンダーを入れることが多いですね。コリアンダーが味のアクセントになり、食が進みますよ」
コリアンダーのクセのある味がちょっと苦手…という人もいるかもしれませんが、ニンニクやオリーブオイルとの相性がおどろくほどよいので、一度味わってみることをおすすめします。

今回お店で出していただいたポルトガル料理は、サラダ・デ・オレーリャ、バカリャウ・ア・ブラース、アロース・デ・マリスコの3品。

サラダ・デ・オレーリャは、ミミガー(豚の耳の皮)とそら豆、刻んだチョリソー、赤玉ネギ、ニンニク、コリアンダーなどを和えたサラダ。ニンニクとコリアンダーの風味がきいたミミガーの、コリコリした食感がたまりません。ミミガーを食す地方といえば、日本では「豚は鳴き声以外、捨てるところがない」という沖縄が有名ですが、それはポルトガルもいっしょのようです。

バカリャウ・ア・ブラースは塩抜きした干ダラとジャガイモを玉子でとじたもの。コロッケと同様に、もっともポピュラーな干ダラメニューのひとつ。玉子でとじることで、マイルドな味わいに仕上がっています。

アロース・デ・マリスコは、海の幸のご飯。丹念にとったエビのダシで米、エビ、ムール貝などを煮たリゾットです。濃厚なエビのダシが染み込んだご飯は、ひと口食べただけで身体の芯からあたたまるようなやさしい味わい。ちなみにポルトガルでも米はポピュラーな食材で、リゾットだけでなく、サラダのように肉や魚の添え物としても供されます。

レアなポルトガルワインを心行くまで味わう

ワインセラーにずらりと並ぶポルトガルワイン。ポルトガルらしい素朴なワインをぜひ一度味わってみてはいかが。グラスワインは840円〜。

ワインセラーにずらりと並ぶポルトガルワイン。ポルトガルらしい素朴なワインをぜひ一度味わってみてはいかが。グラスワインは840円〜。

店内にはポルトガルから運んだ大きなアズレージョが飾られています。

店内にはポルトガルから運んだ大きなアズレージョが飾られています。

店内の片隅に何気なく置かれたギターラ(ポルトガルギター)。「マヌエル」では日本を代表するファディスタ(ファドの歌手)月田秀子さんのライブが月2回開かれています。詳しくは問い合わせを。

店内の片隅に何気なく置かれたギターラ(ポルトガルギター)。「マヌエル」では日本を代表するファディスタ(ファドの歌手)月田秀子さんのライブが月2回開かれています。詳しくは問い合わせを。

マヌエル Manuel

マヌエル Manuel

 ポルトガルのワインといえば、食前酒、食後酒として飲まれているポートワインを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、それ以外にも実に多くのワインがつくられているのをご存知でしょうか。実際ポルトガルでは、今でもビールよりワインを好んで飲む人が多いようです。日本に輸入されているポルトガルワインの数はまだまだ少なく、日本ではなかなか口にする機会がないのが現状ですが、「マヌエル」では130〜140種類ほどのポルトガルワインを味わうことができます。

「ポルトガルのワインは、土の香りがするんです。フランスやイタリアでつくられている洗練されたワインとは違って、どこか素朴な味わい。そこが魅力だと思います」と田村さん。ちなみにポルトガルで生産されているワインのうち7割近くが赤ワインですが、「個人的には白ワインがおすすめ」だそう。さらに、ポルトガルはトゥーリガ・ナショナルなど自国のオリジナルのブドウ品種を使ったワインを生産しているのも特徴的です。ソムリエである田村さんにポルトガルワインの薀蓄を話してもらいながら、自分の好みにあったワインを選んでもらうとよいでしょう。

最後に、田村さんにポルトガルの魅力についてうかがいました。
「パリやミラノなどでだれもが知っている有名な観光スポットを見たり、買い物を楽しんだりした後にポルトガルを訪れると、さらにポルトガルの魅力を感じられると思います。おだやかにゆっくり流れる時間の流れが、とっても心地いいですよ」




DATAマヌエル Manuel
  [所在地] 東京都千代田区6番町11-7 
アークスアトリウム地下1階
 
[TEL] 03-5276-2432
[URL] http://www.manuely.jp/
[営業時間] 11:30〜15:00、18:00〜23:00
(ラストオーダー22:30)。日曜休
[アクセス] JR四ッ谷駅から徒歩3分、または丸の内線・南北線四ッ谷駅、有楽町線麹町駅から徒歩5分