ロングステイ専門家で季刊「羅針」にも寄稿くださっていますファイナンシャル・プランナー/旅行作家の千葉千枝子さんの連載がはじまります。次回以降は、羅針くらぶ会員専用ページ内にて、月2回ほどのペースでの連載を予定しています。どうぞお楽しみに!!
(その1)ホテル暮らしで優雅なロングステイを
キッチン付きコンドミニアム様式の施設や一軒家での滞在をイメージするひとが「ロングステイ」には一般的ですが、意外とホテルでの滞在者も少なくありません。
とりわけ物価が低いアジア諸国の場合、ホテルで悠々自適に滞在する日本人ロングステイヤーに出くわすことが多く、みな一様に「快適さ」を口にします。
おのずと知れたことですが、ホテルのセキュリティーは24時間万全で、エマージェンシー(緊急)にも早い対応を期待できます。毎日のように清掃やリネン類の交換がありますから、掃除の煩わしさからも開放されます。食事をしたければ館内のレストランへ赴けばよく、ルームサービスも利用可能。固定電話や水道光熱費などの個別契約が不要だから、滞在費用の予算化もしやすいといえます。
タイやマレーシア、台湾など、屋台文化が発達している国や地域では、夫婦ふたり分の食材を買いそろえて自炊をするより、屋台やローカルレストランで外食をしたほうがかえって安上がり。家事から解放されたいと願う奥さまがたからすれば、夢のような話でしょう。
クリスマスの時期も半袖で過ごせるタイ・チェンマイでホテル暮らしを楽しむ日本人夫婦。毎冬のリピーターで、まさに「ロングステイの達人」だ。
「でも、外食に飽きたらどうするの?」
曽我ひとみさんが以前、北朝鮮に暮らしていたご主人ジェンキンス氏やお嬢さんとインドネシアで再会する際、「手料理でもてなしたい」として、キッチン付きのホテルを滞在先に選んだことを覚えていますか。各国のホテルのなかには、客室内に簡易キッチンを併設、マイクロウェーブ(電子レンジ)をはじめ、調理器具を備え付けているところもあります。客室内で簡単な手づくり料理もできるようなしつらえのホテルを選ぶのも得策です。
とはいえ、長期のホテル暮らしなら膨大な予算が必要なのでは? と案ずるひとも多いかもしれません。実は、公示はされていなくとも、たいていのホテルには「長期滞在者のための特別レート」が用意されています。通常、画一的なタリフ(客室料金表)はありませんので、ホテルのフロントにいるゲストリレーションズなどに相談をして、特別レートを交渉するのです。
1か月以上の滞在となると、交渉もしやすいのが特長です。こうした「交渉ごと」は、制度の未発達なアジア諸国に多いと考えられがちですが、欧米各国やわが国・日本でも現存します。日本国内で、悠々自適のホテル暮らしをするひとの話を聞いたことがありませんか? 一流ホテルからビジネスホテルまで、年契約を受け付けるホテルは意外と多いのですが、一般開示されていないので広く知られていません。
こうしたホテル暮らしの場合、ほとんどが前金(まえきん)制、つまりデポジット制を導入しています。クレジットカードを事前に切る、もしくはキャッシュ(現金)で予め納めるといった条件があります。
ガイドブックには載っていない裏技で、賢く優雅に「ホテル暮らしでロングステイ」
かくゆう筆者の父も、台湾ロングステイでは馴染みのホテルに直接交渉して、おどろくほどの低レートで長期滞在を実践しているのです!
タイの古都チェンマイへは欧州からもたくさんのひとたちが太陽を求めにやってくる。
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