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読者の旅レポート

ロングステイ

スペイン、コスタ・デル・ソルのロングステイヤーがミニ万博に参加!

ロングステイでは現地のコミュニティとも関わりを持ち、地元の人々とのコミュニケーションを楽しみたいもの。日本の文化を伝えることが、ひとつのきっかけにもなります。 現地の人々に日本文化についてもっと知ってほしいという思いから、2008年5月に開催される「ミニ万博」への参加を決め、現在その準備に奔走しているスペイン、コスタ・デル・ソル在住のロングステイヤー、芳野法一さんにその取り組みについてインタビューしました。

芳野法一さん(64歳)
芳野法一さん(64歳)

Profile

(よしの・のりいち) 現役時代は食品と酒類の卸売会社の営業職として働く。2004年から2か月ごとの滞在を繰り返した後、「非営利目的の居住査証」を取得。現在は1年のほとんどをスペインで過ごす。妻の明美さんは、年に4〜5回スペインと日本を往復している。現地での生活の中心はスペイン語の会話学校通い。コスタ・デル・ソルでロングステイを楽しむ日本人が集うサークル、コスタ・アミーゴス[URL]http://www.costaamigos.org/ にも所属している。

Q1.芳野さんが出展を予定しているイベントについて教えてください。

A.フエンヒローラ国際民族祭(Feria Internacianal de los Pueblos)というのが本来の名称です。毎年春先に4日間の日程で行なわれるイベントで、一言でいえばミニ万博ですね。 世界各国の美味しい料理を味わってもらったり、特徴ある工芸品などを販売し、それにあわせてその国や地域の伝統芸能、文化を当地在住の人たちに紹介し、相互理解を深めるというのが趣旨です。
第13回目となった昨年は、EU加盟国、南米および地中海沿岸諸国が数多く出展し、アジアからはインドとベトナムの2か国でした。
このほかにスペインの地域代表として、美味しい郷土料理が数多くあるスペイン西北部のガリシア地方、アフリカ大陸にある飛び地のスペイン領であるメリージャなどがパビリオンを出し、合計33の国と地域が顔を揃えていました。
このお祭りは年々盛大になっているので、本年2008年は昨年の70万人を超す来場者が予想されています。

お祭りの会場には多くの人々でにぎわう。

お祭りの会場には多くの人々でにぎわう。

Q2.今回出展しようと考えたきっかけは何ですか。

A.昨年、このお祭りに3日間も通いました。ドイツ館の美味しいビールによく合う焼きたてソーセージ、目の前で見たボリビアのダンスパレード、モロッコ館の木工職人の手際よい作業、お祭りに来ている人たちとのカタコトでの交流など、とても楽しかったんです。
そこで感じたのは、ミニとはいえ万博風のお祭りに日本館がないのは寂しいではないか、ということでした。焼き鳥、焼きそば、たこ焼きそれに和太鼓やお囃子、よさこいソーランや阿波踊りなどができれば、それだけで最高の日本文化発信になるのにと考えました。

アルゼンチン館の前では焼き肉の香ばしい香りが。

アルゼンチン館の前では焼き肉の香ばしい香りが。

Q3. どんな企画を予定していますか。

A.飲食物の提供と商品販売、伝統芸能の紹介をしたいと考えています。 具体的には、
○飲食提供(マラガの日本食レストランにほぼ全面的に委託)
寿司、焼き鳥、この他にたこ焼き、焼きそば、カップラーメンを検討中です。
日本酒、焼酎、スペイン産のキリン生ビール、スペイン産のワインも提供したいと考えています。

○商品の販売
アニメ関連グッズ(クレヨンしんちゃんをはじめ、日本のアニメの主人公はスペインの超有名人です)、和風小物、手作りの装身具、日本食の販売、海苔、お茶、醤油、日本酒、焼酎など(日本食材商社に委託)。

○伝統芸能の紹介
盆おどりを紹介したいと考えているのですが、いろいろな踊りのグループや協会に声をかけていますが今のところ芳しい反応はなく、場合によってはコスタ・アミーゴスのメンバーが浴衣を着て街頭で盆踊りでも踊ることを考えています。
ほかに、武道のデモンストレーション(当地にスペイン人の生徒が通う日本武道の道場があります)、生け花や盆栽の展示、お点前の実演、和太鼓の演奏を考えていますが、以上は全てまだ計画の段階で具体化したものはありません。しかし、いわば現地調達なので日本から来てもらう場合の個人負担(交通費約25万円)というネックがなく、実現可能と考えています。

マラガのお祭りにコスタ・アミーゴスのメンバーが浴衣で参加したときの一枚。

マラガのお祭りにコスタ・アミーゴスのメンバーが浴衣で参加したときの一枚。

Q4. 5月の開催に向けて、現在はどんな作業を行っていますか。

A.一番気になっているのはやはり資金集めです。
昨年11月から募金活動をしていますが、現時点ではヤマサ醤油、富士通テン(マラガに大きな工場があります)の2社からOKを頂いただけで、計画には遠く及びません。
公的な援助申請への回答はまだですが、全く実績の無い企画であり、あまり期待しない方がよいと考えています。
いろいろなツテを頼って引き続きスペイン在住の日本企業にお願いする計画です。70万人も来場するお祭りなので、宣伝効果など日本館をビジネスベースで検討してくれる企業があるとよいのですが…。

次に力を入れているのはボランティアの募集です。コスタ・アミーゴスの会員はもちろんですが、その他に次のところに声をかける下準備をしています。
1)マラガの公立語学学校日本語課の生徒(約80名)
2)マラガ近辺に留学している日本人などコスタ・アミーゴスの会員外の方(おそらく40名ほど)
3)武道教室の生徒(約20名)
パビリオンの開館時間が午後1時から翌朝の午前4時までと長時間で、これが4日間続くため延べ人数で100人位居ないと運営がきつくなると考えています。

街頭パレードでは華やかな衣装も見ものだ。

街頭パレードでは華やかな衣装も見ものだ。

Q5.ボランティアを募集とのことですが、どんなお手伝いができるのでしょうか。スペイン語が話せなくても大丈夫ですか。

A.次のような方を探しています。
1)街頭でダンスを披露しながらパレードできる方(できれば団体で)。よさこい節や阿波踊りのようなものを想定しています。
2)舞台で日本舞踊、あるいは民謡を踊れる方。安木節なんかよいですね。
3)日本の楽器が演奏できる方。祭囃子、津軽三味線、琴など。ただし楽器持参になります。
いずれの場合も当方で負担できるのは申し訳ありませんが、期間中の宿泊費だけです。これから大スポンサーが現れれば状況が変わることも皆無とはいえませんが、期待しないでください。踊りと音楽は世界の共通言語ですから言葉の心配は要らないと思います。
3)前述の和風小物(扇子、根付、箸、手拭、小物入れ等比較的小さくて軽いもの)が家にあるから寄付する、という奇特な方はいらっしぃませんか。
欲をいえば、ある程度数量がまとまっているとうれしいです。


*ボランティアとして参加したい、企業として興味があるなど、今回のイベント出展に関する問い合わせは、フェリア実行委員の芳野法一さん[E-mail]yoshino@carrot.ocn.ne.jpに直接問い合わせを。

芳野さんが滞在する町、フエンヒローラの浜辺。

芳野さんが滞在する町、フエンヒローラの浜辺。

現地で知り合った友人たちと芳野さん宅でたこ焼きパーティーを楽しむことも。

現地で知り合った友人たちと芳野さん宅でたこ焼きパーティーを楽しむことも。

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