私たちの家があるベナルマデナ・コスタ。そしてそこから海沿いの国道340号線を東へ5キロのトレモリーノス。20キロのマラガ。西へ10キロのフエンヒローラ。北の方へ坂を2キロ上るとアロージョ・デ・ラミエル。この5つの街がおおよその私たちの生活圏だ。食料品や日用品などの生活必需品を買うのは全てこのエリアである。ベナルマデナ市のもうひとつの町ベナルマデナ・プエブロには市役所があるので、ときに行かなくてはならないこともあるが、その他はほとんど行くことがない。
私たちのこのエリア内の交通手段はほとんどバスである。一番遠いマラガまでは割引カードで75セントと、日本でなら100円という感覚で安い。それに、15分間隔(フエンヒローラ行きは30分間隔)で運行されている便利さもあって、車を持たない私たちはどこへ行くにもこのバスを足代わりに利用している。
と、ここまでは移動の便利さが表の顔をしているが、中身を知ると別の顔が見える。
まず、バスに乗って料金のおつりが1セント足りないことはしょっちゅうある。これは黙ってチップと思ってあきらめる。このことはまあ我慢するとして、時間がまったくあてにならない。停留所には23分、38分、53分と停車時間が分刻みの時刻表が貼られているが、これは無視しないとバスの利用はできない。
マラガで友人夫妻と時間を決めて待ち合わせをしたときのことだ。あのときは50分も待たされた。そのときにはさすがに腹が立った! 結局友人を1時間近くも待たせてしまった。こういうときに限ってなかなかバスが来ない。なかなか来ないから、停留所ごとの乗客が多くなり、そのためにますます遅れるということになる。
そうかと思うと2、3台でつながってくることもある。そんなときには2台のバスが抜きつ抜かれつしながら、ひと停留所置きに乗客をひろって並走する。
時間通りに走れないという事情も理解できないわけではない。外国人の乗客が多いから、言葉がわからずスムーズに行き先を告げたり切符を買ったりできない。
それに、わざわざバスに乗り込んできて道を聞いたりする人もいる。だから、もたもたすることが多くなり、遅れるというわけだ。このような事情のなかをバスは走らなくてはならないのだから、時刻表には11時台4本、12時台5本などと表示しておけばよいといつも思のだが…。
安くて本数が多いのはいいけれど…
マラガ行きのバスのなかはいつも混雑している。
マラガ行きの110番の2両仕立てのバス。我が家の最寄りのバス停が始発。

