2008年6月3日、夜10時。日本への一時帰国から3か月ぶりに、まだ明るさの残るマラガ空港に降り立った。
タクシーで20分ほどで我が家のある「ウルブ」に着くと、夜勤の守衛さんがニコニコとゲートを開けて迎えてくれた。
「ウルブ」は正確には「ウルバニザシオン」という。長ったらしくて舌を噛みそうなので私たちは省略して「ウルブ」と呼んでいる。「我がウルブ」といったりするが、最近は「おらが村」と呼ぶ方が多い。「ウルブ」をスペイン語の辞書で引いてみると、「団地」と訳してある。しかし、日本の団地とはだいぶイメージが違う。
「おらが村」の44軒は、傾斜した土地に沿って長屋ふうにロの字型に囲んでいる。家の前を歩道が一周しており、その歩道に囲まれた中央のスペースに駐車場と20メートルほどのプール、それに小さなサウナ小屋がある。常住者は私たちも含めて15軒ほどで、他の家の住人のほとんどは夏の間1か月ほど滞在するだけだ。住人の国籍は、知っているだけでスペイン、イギリス、スウェーデン、ベルギー、フランス、そして私たち日本人。我が家の両隣はマドリードとベルギーからやってくる家族で、普段は留守である。
これから、夏休みになるから、「おらが村」の住人も勢ぞろいして大いににぎやかになりそうだ。
夏の間だけ滞在する隣人が多い
おらが村の入り口ゲート。左隣は隣のウルブがあって、100軒程のマンション群が広がる。
ウルブのまん中にあるプールからわが家を望む。このプールを囲むように家が並ぶ。

