「…あなたをフィンランド国マオッテル会の名誉ある会員と認め、ここに会員証及びメダルを贈ります。2008年2月3日」
「…同じく、展子を…」
そして合唱。
「…我らが同胞よ。共にめざせ、進め、未来のために、祖国の勝利得る日のために…」
日本語風にいえば、フィンランド語でこんなことをいっていたのではないだろうか。
それは、標高430メートル、ベナルマデナの象徴エル・カラマロ山々頂にあるレストランでのことだった。とにかくおのぶと僕は、何が何だかわけのわからないうちに数名による合唱のなか、出席者全員のサイン入り認定証と会員バッジを受け取った。続いてキスと握手。皆フィンランドの人たちである。私たちがマオッテル会の名誉ある会員に選ばれた瞬間だった。何でも日本人でははじめてで、第一号だそうである。
ある日のこと、フィンランド人の友人であるオラビさんとカイヤさん、そしてふたりの友人夫婦、おのぶと僕の6人は、登山口付近に車を置いて山頂めざしてトレッキングを開始した。
そして、1時間半ほどの後。頂上のレストランには数人の男女がすでに待ち構えていて、拍手で我々を迎えてくれたのだ。頂上に着いた後のことは、まったく予期しなかった出来事である。どうも、オラビさんの企みであったようだ。
日本人第1号「マオッテル会」の会員に!
会員証の授与。このときはまだ、何が起こっているのかわからなかった。
マオッテル会のバッジ。歩いている人の下に、会が組織された1941年の表示がある。私が生まれた年でもある。

