これは夢に向かって走り続けたニュージーランドの伝説のオートバイ乗りの物語。内容は、ニュージーランド在住の心臓病を抱えた年金暮らしの63歳の男性が一念発起。はるか地球の裏側のアメリカ・ユタ州で開催されるレースに出場して世界記録を更新するべく、もう40年も乗り続けているオンボロのインディアン(アメリカ製オートバイ)を運び、貨物船と車を乗り継いでレース会場をめざすという、実話を基にしたロードムービー。
主人公には、貨物船のなかで積荷のバイクが壊れる、異国の地で言葉がなかなか通じない、バイクを牽引するトレーラーの車輪が外れるなど、ありとあらゆる種類のトラブルが起きるが、彼は決して笑顔を失わず、常に物事に対し前向きに対処する。そして周りの人々もその笑顔に引き込まれるように彼をサポートし、無事に彼はレース場まで相棒たるインディアンのオートバイとともにたどりつくことができた。ところが――。
ユタ州への旅の途上でのさまざまなエピソードを通じて痛感するのは、旅の醍醐味は人との出会いにあるということと、旅先で受けた親切ほどありがたく、また心に残るものはないということ。そしてそれがあるからこそ旅はやめられないということ。
「夢を追わない人間は野菜と同じだ」
彼の言葉が脳裏にこびりつき、無性にどこか遠くへ出かけたくなったり、これまでにやりたくてもさまざまな理由からやり残してきたことに1分1秒でも早く取りかかりたい、そんな気持ちを燃えたぎらせてくれる一本だ。2月3日(土)よりテアトルタイムズスクエア、銀座テアトルシネマほかにて全国ロードショー。
[原題]The World's Fastest Indian
[URL]
http://www.sonypictures.jp/movies/theworldsfastestindian/index.html
[監督]ロジャー・ドナルドソン(「リクルート」「13デイズ」)
[主演]アンソニー・ホプキンス(「羊たちの沈黙」「日の名残り」)
[配給]ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
