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映画/輝ける女たち(2007年4月14日全国ロードショー)

(C)2006−SBS FILMS−EDELWEISS PRODUCTION SRL−FRANCE 2 CINEMA

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おとなの人生を味わう

南仏ニースにあるキャバレー「青いオウム」は唄とレビューが楽しめるノスタルジックな雰囲気漂う港町の酒場。この店のオーナー、ガブリエルの突然死からドラマは展開する。ガブリエルを父と慕うマジシャンのニッキーとそのファミリーやニッキーをめぐる女たちが再会し、嫉妬や誤解にそれぞれが反発しながらもやがては自分の過去を見つめなおし、そして新たな人生に力強く旅立って行く。
10年ぶりにカトリーヌ・ドヌーブが来日したり、2007年フランス映画祭のオープニングを飾ったことで話題になった作品だ。画面はドヌーブ演ずる、ニッキーの元妻で妖しい過去を持つ女アリスの登場と共に一気に妖艶な輝きを放ちはじめる。一方この作品のもうひとつの花は、エマニュエル・ベア−ル扮するキャバレーの歌姫レア。
もうひとつ注目すべきは音楽だ。エラ・フィッツジェラルドからブライアン・フェリーまでジャズやポップスを雰囲気たっぷりに歌い上げ、観客を魅了する。映画にはこの他60〜80年代の多彩な名曲が随所に散りばめられ、カトリーヌ・ドヌーブはじめ大スターたちの吹き替え無しの歌の魅力も堪能できる。
人はみな秘密の過去やあやまちがあり、友や家族は互いに傷つくのを恐れて殻にこもりいつしか離散するもの。そんな壊れやすい人生だが、時には日常のふとした出来事をきっかけに、理解し、許しあい、修復する。そして「輝ける女たち」に生まれ変わることもある。クライマックスの花火のシーンに、若き日の思い出があふれ、離れ離れになった家族にもう一度会ってみたいと思わせる作品だ。(文/神吉英行Text:Hideyuki Kanki)

4月14日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国ロードショー。

[原題]LE HEROS DE LA FAMILLE
[URL]www.kagayakeru-movie.com/
[監督]ティエリー・クリファ(「あなたを待つ人生」)
[主演]カトリーヌ・ドヌーブ(「シェルブールの雨傘」「終電車」)、エマニュエル・ベアール(「美しき諍い女」「8人の女たち」)
[配給]ムービーアイ